2020年12月にノードグリーンのサステナビリティ・アンバサダーに就任した女優の小雪さん。デンマークにもご家族と滞在した経験があり、彼らの暮らしからインスピレーションを受けてご自身も日本でスローライフを実践されています。
そんな小雪さんと、アンバサダー就任への想いやサステナブルな暮らしについて、ロングインタビューを行いました。
デンマークの魅力やサステナブルについて話す彼女の言葉は、優しさと芯のある強さに溢れていました。
小雪さんが考える未来や環境への想いとは?
【 海のゴミから生まれ変わったコラボレーション腕時計ストラップはこちら 】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー以前からデンマークに行かれてたことがあるそうですね。
デンマークは個人的に大好きな国なんです。旅をしながら暮らしてる感覚を味わうのに適したところだなと思ってて。家族で旅行に行ったときは、デンマーク人の家を借りて滞在もしましたね。当時、子供たちも小さかったのに、今でもデンマークで過ごした時を覚えて恋しがっていたり。
そのとき借りた家の家主さんから、「何でも好きな物を使っていよ!お庭のりんごの木から取って適当に食べてね!」って初日に言ってくださって(笑)。自分の家に知らない人を招いて、家具や食器を何でも自由に使っていいよとかってなかなか簡単に言えるものでないですよね。
彼らの心の豊かさと余裕を持ち合わせて生きていることや、柔軟な考え方にすごく素敵だなと感じます。
ー実際に現地の家庭で暮らしを経験して感じるものは大きいですね。
他にも、デンマーク人の友人の家に行くとみんな、「これはおじいちゃんから受け継いだ椅子で、張り替えて使ってるんだ」といったように、代々伝わる思い出の品々を紹介してくれるんですよね。特に家具へのこだわりは強くて。
私が座っているこのYチェアをはじめとする代表的なデンマーク家具は、6世代先まで使えることを考えて作られているんです。自分たちの孫、ひ孫ぐらいは想像できるかもしれないですけど、6世代って想像できないじゃないですか。
そういったモノが何世代にも渡って継承していけるって、素晴らしい財産だと思うんですよね。”見えない未来のことも考えて生きる”ことを基調に作っているとしたら、消費型の思考にはならないのかなって。
デンマークを知ったことで、物質的な豊かさだけが人生の豊かさではないという生き方や思考に変わっていったきっかけの一つでありました。
ーサステナビリティ・アンバサダーに就任された経緯について教えてください。
何かを発信していく立場の人間として、消費するものの生産工程や地球に対する還元を考えて物づくりをする重要性を考えるようになっていたんですよね。
個人としても買い物をするときには、プラスチック製品を減らすようにしたり、ペットボトルは買わずにマイボトルを使うなど徹底しています。家族として出来ることを考えて、子供たちにも教えています。
そういった概念と、ノードグリーンさんの想いに通じるところがあり、是非やらせていただきたいなと思った経緯でありました。
ー小雪さんにとっての「サステナビリティ」とは?
自分たちが消費するゴミが再利用し価値のあるものに生まれ変わるということは、実際意味があり、そういう消費の仕方を提供できるストラップは素晴らしいなと思っています。
私自身、安易に買ったものに対してどれだけ愛着が持てるかとかを考えたとき、どうしても希薄になっていてしまう。実際に物と付き合う時とか物を所有する時には、そこにストーリーがないと愛着がわかないんですよね。
ーそういった想いが今回のコラボレーションストラップの実現につながったんですね。
自分たちが消費するゴミが再利用し価値のあるものに生まれ変わるということは、実際意味があり、そういう消費の仕方を提供できるストラップは素晴らしいなと思っています。
私自身、安く買ったものに対してどれだけ愛着が持てるかとかを考えたとき、どうしても希薄になっていてしまう。実際に物と付き合う時とか物を所有する時には、そこにストーリーがないと愛着がわかないんですよね。
今回のコラボレーションストラップのように、プラスチックのゴミが減っていくことで、命を繋いでいくっていうことにもなるストーリーがある。そういった意識を、自分の子供や孫や世代を越えた人たちに、残せるのか、残していきたいのか、残していいのか、という疑問を、皆さんが問いただすきっかけになってもらえればいいなと思います。
ーモノと向き合う考え方に共感すると同時に、忙しいあまり考える余裕がなく消費してしまう人もまだまだ多いのかなと思います。
私がデンマークに行って、みんなすごいなと感じたことの一つに、どこの家に行っても手作りケーキがあるんですよね。
この手作りケーキを3日か4日に1度作る時間と心の余裕がある。そして、どんな時の来客でもそれを出せる。その当たり前にとても感動して、私もそこを目指しています。
味の良し悪しとかではなく、自分が60%ぐらいの労力で楽しいことをやる。自分がワクワクする衝動的な原動力や、インスピレーションを得る元気を保てるくらいに生きることが、人や未来や社会に還元するエネルギーになるんじゃないかなと思っています。
ー完璧を目指さなくていいんだという安心感も、時間や心の余裕につながっているんですね。
自分という価値を高めようと頑張る。こういう、他者や自分の評価や対価を求めれば求めるほど忙しくなってしまうと思うんです。社会に与えられた固定概念にとらわれず、少し肩の力を抜いて心で感じていることに素直になれば、とても気持ちがいいことに気づく。
例えば、デンマーク語の”ヒュッゲ(居心地のいい時間)”という言葉の本質は、みんなで食事を作って食べるとか、気軽にお家に招いてのんびりおしゃべりするとか、そういう時間を過ごして仲良くなれるということだと思うんですよね。
私の家にはよく友人が遊びに来てくれるのですが、その時に、みんなが楽しく過ごせるように心がけてるけど、あえて決まりを作らないほうが、豊かでリラックスしていられるんじゃないかなって感じます。
自分で自分を許す。そうすると他人も許せるようになる。 自分が気持ちがいいなと感じていることに気づくことが、その先の未来や環境を考えるきっかけに繋がるのかなと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
様々なことを考え真剣に向き合いながら、自分の心の声にも耳を澄まし、今できる心地よい時間の中で生きている小雪さん。
彼女の一つ一つの真剣な答えに、現場を優しさと希望に包み込んでくれました。
”私にも今から出来ることがあるかもしれない。”
そんな勇気と幸せを、最後まで読んでくださったあなたに感じていただけることを願って。